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 山東の文化


生活様式


日常の飲食
山東省では、人々は小麦粉、米を中心に食生活を営んでいる。米はご飯に炊いたり、お粥にしたりするといった手軽な食べ方が一番多い。小麦粉の食べ方は少し複雑になる。小麦粉に水とイーストを入れて、練り込んでから、密封して発酵させた後に、こぶしぐらいの大きさにして蒸したものを熱いうちに食べると、甘くて香ばしい香りがする。これをマントウ(蒸しパンの類で、中国語では「饅頭」と書く)という。小麦粉を発酵させて、肉や野菜などの具を包んでから蒸すと、さらに大衆的な好物のボウズ(包子)ができる。ほかに「麺条」(うどん)、「油餅」(マントウの生地みたいなものを平らにして油を敷いて焼いたもの)、「油条」(小麦で作った生地をあげてできた中国風長あげパン)、「水餃」(水餃子)、「焼餅」(基本的には小麦粉で作ったタネなしパンで、インドのナンに似ているが、最近、バリエーションが多い)などの小麦粉を基本的な材料に作られた食べ物が大衆の食卓を飾って、一日の主食に重ねることなく変化をもたらしていく。
主食のほかに、ほとんどどの家庭でも「焼く、炒める、煮る、揚げる」などの技法で作られたおかずがテーブルに並ぶ。時には、味の薄い自家製漬物もテーブルにあがる。中国人は一日の中で特に夕食を一番大事にしている。一日の忙しい仕事が終わって、家族全員がテーブルを囲んで、料理の多種多様な夕食を楽しみながら、お互いに一日の喜びを語り合う風景はどの中国人にしても夢に見るような幸せな家庭生活像であろう。
山東省の人は誕生日の日に、長寿の象徴とされるメン(長寿麺)を食べる習慣がある。
餃子は水餃とも呼ばれ、中国北部では大変人気のある食べ物である。餃子はたれをつけて食べるのが普通である。たれは臼でついた泥状になったニンニクや、ごま油、お酢などを混ぜて、小皿に入れたもので、口によっては、ラー油やからし粉などの調味料を入れてもいい。餃子はお湯をきってお皿や、どんぶりなどに入れて食べる。お箸で餃子をしっかりと挟んで、たれを少しつけて、口に入れると、薄い皮にたっぷりの具がたれの調味料とうまくあいまって、口の中でとろけるような感じで、食欲がそそられる。食べた後、餃子をゆでた熱いスープをいっぱい飲むと、体がしんから温まって、気持ちがすっきりする。餃子のスープを飲むと、消化を助ける効果もあるとも言われている。

住宅
大都市では高層住宅が増えつつあるのに対し、昔からある伝統的な「四合院」(四角い中庭を囲むように家が建つスタイル)、あるいは煉瓦と木で作られた平屋根の一階建てや、二階建ての住宅が日増しに少なくなってきた。人々は気持ちよく住めて、簡潔で、近代化的な住宅をより重視しているようなのである。もっとも、時として、昔の住宅のスタイルは新築住宅の設計図の中に面影を残してはいる。現代風の住宅といえば、大きくて、綺麗なリビングルームは当然欠けてはいけないもので、また、ベッドルームは南向きで、大きな窓がなければならないのが普通である。キッチンルームとダイニングルームは北向きか、陰のほうにあるのが一般的である。普段はトイレ以外、ほかの部屋のドアをすべて開けておくが、しかし、これは、入ってもいいよというシグナルではない。とても仲のいい親友、あるいは親戚にしても、あまり自分の寝室あるいはキッチンルームまで入ってほしくはない。リビングルームは家族が日常の生活を送り、親友と面会する場所である。冬になると、暖房が入ってくる。新しい住宅では、普通中央方式の空調施設が設置されている。

     


農村に行くと、事情が少し違う。一階建ての平屋を二階建てのものに改築された家が多く増えたにもかかわらず、表の庭は昔と変わらずどの家にも残っている。北の客室は「堂屋」といわれ、両側に「配房」と「耳房」と呼ばれる添付の部屋があって、寝室あるいはキッチンルームにされる。庭には、大体葡萄や糸瓜などのような蔓性の植物が植えてあって、庭全体を整然として、生気のあるものに保っている。

四合院
四合院という建築様式は中国では昔からある古典的なもので、伝統文化の象徴にもなっている。「四」とは、東西南北の四つの方向で、「合」とは一体になって、口型の形になること。これは四合院の基本的な特徴である。四合院という建築スタイルは建築物が南北方向の軸を中心に、対称的に分布して、四週が閉鎖されて、ひとつ独立した建物になるのが基本的な特徴である。規模もいろいろと違う。一番簡単なのは「口」の字のままの一重のもので、複雑なものには、「回」の形の二重建築のものや、縦軸を中心に回りに建物を増築して、三重に、四重に、あるいは五重にするものまである。(部屋の重というのは、中国では専門的に「進」といって、たとえば、部屋が二重に分布している建築形式を「二進院」という。)
正門に入ると、最初の庭に入るが、ここでは、南に、北向きの一列の部屋があって、これを「倒座」と呼ばれ、普通は来賓の寝室、あるいは、書斎や、男性の召し使いの寝室や、物置き場などに使われる。ここを前に行くと、二番目の門(屏門や、垂花門とも呼ばれる)を経て、真ん中の庭に入る。巧みに建てられた「垂花門」や、その前に置かれた蓮の花の入れ物、鉢に入っている花などで、情趣ある庭になる。真ん中の庭に入って、南向きで、北にあるのは、一番正式な部屋で(正房という)、部屋の奥行きが深くて、部屋の基礎の台も高い。この部屋は普通家族の中で一番目上の人が住む部屋になる。その東と西にある部屋は「廂房」といって、奥行きが少し小さく、部屋の台も「正房」より少し低くなる。これは家族内で二番目に年上の人からそれぞれ住む部屋になる。「正房」と「廂房」、そして「垂花門」は回廊でつながっていて、整然とした一つの庭になって、四合院の中で、核の空間を構成する。四合院の庭の植物も上品に設置されている。どの庭にも、木や花や草や、蓮を植える入れ物や、金魚を飼ういけや、盆栽などが置かれている。

中国の伝統的な服飾
中国の服装文化は歴史が長く、五千年ある中国文明の中で、重要な一部をなして、そして、有名なシルクロードを通って、世界各地へと伝わり、「衣冠(服飾)の王国」に称えられたほどになった。今では、伝統的な中国服の上着は清の時代の「馬褂」(腰までの短い上着)から変遷してきたもので、様式には四つの特徴があるものである。その特徴とは、詰襟、継ぎ目のない長い袖、前合わせに掛けボタン(チャイナボタン)だ。詰襟とは上着の前面に口が開いて、その上に襟があって、襟が上向きに立っていること。前あわせは中国の古代の服飾によく見られる斜めあわせと前あわせの二種類の一つで、服を着るに便利である。掛けボタンは特に中国服の中で一番特色に富んでいるもので、バラエティ多様なボタン結びと留め紐からなっている。
現在流行っている伝統式の服装は昔の硬直なイメージから脱皮して、民族特色を持ちながら、おしゃれ感覚も保っている。生地はシルク、デニム、ビロード、シルク織錦緞に拘らずに、木綿、麻、ポリエステル、ライクラ、ジーンズなどの生地も広く応用され、中国式服装をより生活感あふれて、よりポピュラーなものになっている。スタイルも完全に伝統服の真似をせずに、襟、ボタン、前あわせ、裾などの細部を民族風にするだけにとどまる物も多い。
2001年のAPECの会議で、各国の指導者が非公式会議のときに着ていた礼服も現代風にアレンジされた中国式上着だった。これも清の時代の「馬褂」から変遷してきた物で、「唐装」とも呼ばれている。古代の唐王朝が中国の歴史の中で、影響が一番大きくて、世界に最も知られている時代なので、海外の中国人はいつも「唐人」と自称していることから、伝統の服装を「唐装」と呼んでいるのである。
いろいろある中国式の服の中でも、「旗袍」(チャイナドレス)という名の服装は特によく知られている。低くなった詰襟は首のところをすっきりさせる。狭くなった袖口、細く括られたウェーストなどで、女性の脚線美が取り立てて表現できる。このごろの「旗袍」はボタンのつける場所を脇本にこだわらなくなり、胸、背中、左より、右よりなどのように、自分の好きなところに、随意につけられるようになった。また、「旗袍」は、足の露出度などの設計の些細の違いにより、上品さと性的魅力の間で、自由自在に演出できる。

礼儀
挨拶と好意を表す合図
仕事と日常生活の中で、同僚、友達、お客さんに会って、相手に「您好」(こんにちは)、「早上好」(おはようございます)、「下午好」(午後会うときに言う「こんにちは」)、「晩上好」(こんばんは)、「歓迎」(ようこそ)などのような、自分の祝う気持ちや、歓迎する気持ちを表す話は挨拶になる。挨拶をするときに、相手との間にあまり距離を置かないほうがいい。年下の人は年上の人より先に、男性は女性より先に、そして、部下は上司より先に、挨拶を送る。
自分の好意を表す合図には手招き、微笑み、会釈などの形がある。同僚、知り合いと一日で始めて会うときに挨拶をしてもいいが、その後再度会ったときに、軽く微笑んだり、会釈したりして、合図を送ったらいいだろう。人ごみの多い社交の場では、すこし離れている知り合いや、初対面の人にそうした合図を送ってもいい。仕事でお客さんにサービスをしている間に、上司や、知り合いがきたら、挨拶より、合図がほうが言うまでもなく、いいだろう。
握手は、中世の欧州に起源しているものだが、いまは初対面の時の挨拶として、中国を含め、世界中で最もよく見られる形式になっている。握手するときは、ホスト、身分の上の人、年上、女性から先に手を出されるのは普通で、身分や年齢の近い人同士では、先に手を出すほうが礼儀あるものとされる。祝いや、お詫び、慰めのときは相手より先に手を出すべきである。
中国で昔良くあった鞠躬(身をかがめて)の礼は、現在では、日常の挨拶の仕方としてあまり見られなくなった。
両手を胸の前に抱えて礼をあらわす仕方も中国では昔からよくあって、男性同士の間の挨拶に使われていたが、現在では正式の挨拶の仕方として、あまり使われなくなったが、大事な日で、大勢の人にお礼を示すときや、めでたいことのある人に祝うときには時として使われることもある。

お土産の贈答
山東省では、人の家に訪ねるときには、清潔できっちりした服を着ていかないと、失礼にあたる。お土産もほとんどの場合、持っていく。お土産を渡すときには、ホストの人は最初からお土産を受け取らずに、そのためにいろいろ言葉を交わすが、客からもいろいろ説得されるので、最終的に「破費了」(お金をたくさん使っていただき、すみません)といってお土産を受け取るのが普通だろう。また、帰るときには、返礼としてお客に何かを持って帰ってもらう。
婚礼や葬式の時は、山東省の人は、西洋人もびっくりするほど率直に「お礼のお金はここにおいてください」と担当の係りからお客にいう。

禁忌
禁忌は山東省では、俗に「忌諱」(JiHui)という。毎年旧暦の十二月に入ってからお正月が終わるまでの間に食器を割れたり、お正月のときや、結婚式、誕生日のお祝いに行くときなどは、「死」や「貧」などのような言葉を口にしたりするのは、禁忌とされる。
ほかに禁忌としては、イスラム教徒が住むところでは、豚肉を食べない、「豚」(中国語では「猪(Zhu)」という)関係の言葉を口にしないこともある。
また、食事のときに、食べ物をかみながら、話をしたり、スープを飲むときは、音を出したりすることもだめだとされる。食べ物をかむときは、唇を閉めるべきで、また、箸やスプーンなどで食器をたたいて音を出したりもしない。

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